2007年 07月 27日
音にとって、電気とはタイムマシンである。 |
アコギとエレアコの話はひとまず置いておいて、
(勿論これからの話も充分関係あるのだが・・・)
音を電気(電磁気)信号に変換する話、またその逆を考えてみたい。
たとえば400〜800人クラスの会場では、
ステージの上の音はマイクなどで電気信号に変換された後、
ケーブルを200m前後伝わってからメインSP、フィードバック(モニター)SPそれぞれで再び音に変換され観客、演奏者の耳に入る。
この間にタイムラグは殆ど無い。
これは伝導体の中での電圧の変化の様子は、光速度に近い状態で伝わる事に起因する。
伝導体の固有に持つ、信号が伝わるその回路のインピーダンス(簡単に言えば抵抗)やキャパシタンス(コンデンサー的な性質)により、光速度からいくらか遅くなる。
といっても、光速度の2/3以上が普通だという。
ご存知の様に、音は空気中を約330m/sec(20°Cにおいて)の早さで伝わる。
光速度は約30,000,000m/sec (30万km/sec)。
つまり遠くの音を聴こうとすると、
一度電気に変換してから伝えた方が圧倒的に早く伝わるということ。
この事は、その電気による音の増幅の事にばかり目がいきがちで、一般的な認識が薄い。
SFで何度となく描かれてきたタイムマシンが、
音状況にとっては、『ロウソクの科学』のマイケル・ファラデーやフレミングの法則の時代から実現されていたということだ。
それ以後、音状況の解像度、鮮鋭度、忠実度、音場再生度、ダイナミクスは格段に向上してきた。
音(空気の密度差の様子)を電気(電磁気)信号に相互変換する事で、
音が表すその場の状況をより早く、かつ遠くへ、伝達できるようになり、
また、いろいろなメディア(現代ではメモリーやHDなどにまで)記録できるようになり、
そしてハウス以降、電気信号のみで作る音楽制作手法が定着した。
また、RAVEのように圧倒的な音圧により場を作り上げる手法も確立した。
いまや、PA機材の入ったライブ、コンサートにおいては、
ステージ上の楽器の音とは、
いかにスピーカーのコーン紙を震わせるか・・・
というその為の「素材の一部」でしかない、とまで言えるようになった。
(勿論これからの話も充分関係あるのだが・・・)
音を電気(電磁気)信号に変換する話、またその逆を考えてみたい。
たとえば400〜800人クラスの会場では、
ステージの上の音はマイクなどで電気信号に変換された後、
ケーブルを200m前後伝わってからメインSP、フィードバック(モニター)SPそれぞれで再び音に変換され観客、演奏者の耳に入る。
この間にタイムラグは殆ど無い。
これは伝導体の中での電圧の変化の様子は、光速度に近い状態で伝わる事に起因する。
伝導体の固有に持つ、信号が伝わるその回路のインピーダンス(簡単に言えば抵抗)やキャパシタンス(コンデンサー的な性質)により、光速度からいくらか遅くなる。
といっても、光速度の2/3以上が普通だという。
ご存知の様に、音は空気中を約330m/sec(20°Cにおいて)の早さで伝わる。
光速度は約30,000,000m/sec (30万km/sec)。
つまり遠くの音を聴こうとすると、
一度電気に変換してから伝えた方が圧倒的に早く伝わるということ。
この事は、その電気による音の増幅の事にばかり目がいきがちで、一般的な認識が薄い。
SFで何度となく描かれてきたタイムマシンが、
音状況にとっては、『ロウソクの科学』のマイケル・ファラデーやフレミングの法則の時代から実現されていたということだ。
それ以後、音状況の解像度、鮮鋭度、忠実度、音場再生度、ダイナミクスは格段に向上してきた。
音(空気の密度差の様子)を電気(電磁気)信号に相互変換する事で、
音が表すその場の状況をより早く、かつ遠くへ、伝達できるようになり、
また、いろいろなメディア(現代ではメモリーやHDなどにまで)記録できるようになり、
そしてハウス以降、電気信号のみで作る音楽制作手法が定着した。
また、RAVEのように圧倒的な音圧により場を作り上げる手法も確立した。
いまや、PA機材の入ったライブ、コンサートにおいては、
ステージ上の楽器の音とは、
いかにスピーカーのコーン紙を震わせるか・・・
というその為の「素材の一部」でしかない、とまで言えるようになった。
by interloid
| 2007-07-27 18:38
| 音楽