2012年 10月 13日
伊豆のギター、Voyager Guitars Model-VD |
南伊豆にあるギター工房「ヴォイジャーギターズ」Voyager Guitars櫻井航(さくらいこう)氏の新作ドレッドノート、インプレッションです。
音色は、イギリスで修行した影響か、アメリカンなギターとは違った、しっとりしたシルキーな音色。低音弦はブーミーにならず、高次倍音が輪郭を作っている、高音弦は低次倍音が豊富で単音が太い。したがって、プレーン弦と巻弦の音色差が少ない。オールドドレッドノートをシュミレートした爆音系ではなく、楽器としてのバランスを意識したデザイン。
仕上げの丁寧さは日本の個人工房ならでは。 ナットへの負担が少なくチューニングし易いチューナーの配置。ナット幅43.5mmと標準だが、丁寧なセッティングにより、ローコードの押さえ易さは45〜46mmに相当する。 トラッドなドレッドノートのボディサイズで一般性を持たせながら、随所に現代的なテイストが加えられている。 ピッチの良さも特筆される。ソモギ系の厚いサドルで、弦に接する頂点のずらし幅をかせぎ、より正確なオクターブ補正がされている。サドルでの弦幅は61mmと標準的。 この貝の入れ方がオシャレ! ネックは、どのポジションでも厚さがほとんど変わらない。これはオープンハイコードやストレッチコードを多用する、ニューエイジ系インスト派には嬉しい。 ナットはスキャロップ加工されているばかりでなく、切れ込みを入れ1フレットを押さえた時のシャープ感を補正している。 ドレッドノートにしては驚くほど軽く、とりまわししやすい。低いアクションにセッティングされているため、固いピックでのストロークでは若干ビビリがでるが、コントロールされたピッキングとフィンガーリングでは、弾き手の個性をそのまま出す鳴り方をする。ウルフトーンやデットポイントがほとんど気にならない。音色と質感をあえて例えれば、レイクウッドとテイラーの良いとこ取りな感じ。
有名アーティストの使用モデルや、老舗ファクトリーのコピーを求めている方には勧めないが、自分自身のオリジナルソングを追い求めている方には、是非使ってほしい。
価格や材質などについての詳細は、ヴォイジャーギターズにお問い合わせ下さい。大量生産の既製品ではなく、オーダーとカスタマイズによる、自分だけのオリジナルギターは新しい曲を生み出します。
写真&文責:藤原重利(ふじわら本舗)
音色は、イギリスで修行した影響か、アメリカンなギターとは違った、しっとりしたシルキーな音色。低音弦はブーミーにならず、高次倍音が輪郭を作っている、高音弦は低次倍音が豊富で単音が太い。したがって、プレーン弦と巻弦の音色差が少ない。オールドドレッドノートをシュミレートした爆音系ではなく、楽器としてのバランスを意識したデザイン。
有名アーティストの使用モデルや、老舗ファクトリーのコピーを求めている方には勧めないが、自分自身のオリジナルソングを追い求めている方には、是非使ってほしい。
価格や材質などについての詳細は、ヴォイジャーギターズにお問い合わせ下さい。大量生産の既製品ではなく、オーダーとカスタマイズによる、自分だけのオリジナルギターは新しい曲を生み出します。
写真&文責:藤原重利(ふじわら本舗)
by interloid
| 2012-10-13 14:17
| 音楽