2007年 10月 11日
大陸棚と海成段丘 |
大陸棚は沿岸漁業にとっては大切な漁場であり、
水産業、海底油田、領海問題と共に語られることが多い。
またその成り立ちは、
海面が現在よりも100m以上も低かったと言われる氷河期に、陸上の海岸平野だったところであると考えられている。
「海成段丘は第4紀の気候変動にともなって成立する。温暖な高海面期に海食面や堆積面が形成され、寒冷な低海面期にそれが段丘化する。氷期と間氷期の間では海水準が100mも変動するので段丘が水没することもある。伊豆南部にみられる海成段丘を、第4紀の最終間氷期前後の標準的な寒冷期にあてはめてみると、第4段丘は16万年前、須崎半島を中心とする第3段丘は12万年前、第2段丘は6万年前、第1段丘は2万年前の成立となる。」
(小早川隆 -伊豆南部の海成段丘-「伊豆の地形がわかる本」2001藤枝孝善編著 p.269より)
地形(風景)の成立は、マクロな地球物理学的視点と、風化、浸食、堆積というローカルな地学的視点としてのと大きく分けて2つが組み合わさっている。
天動説的な意識を持った古代人にとって、気候変動による汀線の変化は、
日常的な潮汐と共に、
海を一つの生物として考える要因となっただろうことは想像に難くない。
大陸棚は海成段丘の第0段丘と考えられる。
私たちが今潮汐を意識している現在の海岸線も、つかのまの境界にすぎない。
マングローブはその「あやうさ」を知っているのかもしれない。
アカテガニやベンケイガニもしかり・・・。
水産業、海底油田、領海問題と共に語られることが多い。
またその成り立ちは、
海面が現在よりも100m以上も低かったと言われる氷河期に、陸上の海岸平野だったところであると考えられている。
「海成段丘は第4紀の気候変動にともなって成立する。温暖な高海面期に海食面や堆積面が形成され、寒冷な低海面期にそれが段丘化する。氷期と間氷期の間では海水準が100mも変動するので段丘が水没することもある。伊豆南部にみられる海成段丘を、第4紀の最終間氷期前後の標準的な寒冷期にあてはめてみると、第4段丘は16万年前、須崎半島を中心とする第3段丘は12万年前、第2段丘は6万年前、第1段丘は2万年前の成立となる。」
(小早川隆 -伊豆南部の海成段丘-「伊豆の地形がわかる本」2001藤枝孝善編著 p.269より)
地形(風景)の成立は、マクロな地球物理学的視点と、風化、浸食、堆積というローカルな地学的視点としてのと大きく分けて2つが組み合わさっている。
天動説的な意識を持った古代人にとって、気候変動による汀線の変化は、
日常的な潮汐と共に、
海を一つの生物として考える要因となっただろうことは想像に難くない。
大陸棚は海成段丘の第0段丘と考えられる。
私たちが今潮汐を意識している現在の海岸線も、つかのまの境界にすぎない。
マングローブはその「あやうさ」を知っているのかもしれない。
アカテガニやベンケイガニもしかり・・・。
by interloid
| 2007-10-11 14:46
| 伊豆