2008年 09月 17日
「道の華 ー 風景の崩壊から・・・風景の回復へ」制作秘話 Vol.1 |
千夜千冊に鷲田小彌太「日本とはどういう国か」が8/26にupされたのは勿論北京2008に引っ掛けてだろうが、私が8/17のブログをupしてからすぐだったのでどうも少し考えてしまった。
何を思ったかって、30年前のLP「道の華 ー 風景の崩壊から・・・風景の回復へ」制作秘話(?)の一部を思いだした。
30年という時間は一個人にとっては長い、それが二十歳からの30年なら、30年前の事柄を根拠に今を語る事が「おもひで話」の域を出る事はまれだ。
松岡氏と私の文章を比較する気など毛頭ない、しかし「・・・えらそうな話はしなさんな・・・」をどうとるか?にちょっと引っ掛かってしまった。
かい摘めばプロデュース、サウンド・ディレクション、アート・ディレクション、エンジニアリングという、アルバム制作上の役割がプレイヤーとは別にある事を、その時初めて解ったという事だろう。
それぞれの立場を、初レコーディングの二十歳前後の人間が正確に把握する事など不可能だった(今の若者ならまだしも・・・)。
でもセルフプロデュースではないという事を、私がもっと理解していてもよかったのではないか?と個人的に思っている。
制作上のそのような役割分担はメジャーシーンで分化しそれぞれ深化してきた。80年代のヒュー・パジャム、ボブ・クリアマウンテン・・・などエンジニアからプロデューサーも兼ねるようになっていった歴史。
日本でもつんく♂、小室哲哉、などがプロデュースという仕事を一般に認知させた。
そのようなメジャーの方法論を、インディーズに代表される非メジャーがどう生かすか?
その分業化は「作品性と商品性を同時に内包した音楽」という意味においても、制作時の発想、アイデア、勢い、心意気?・・・と同じ重さを持っていくようになった。
違うのは、非メジャーはその分業化を作品性の深化に作用させる事を主な目的とする、という事ぐらいではないのだろうか?。
70年代という時代と私の若さが、意識せずにその構造をなぞっていたが、その(あえて言わしてもらえば)「素直さ」があだとなったとも言える。
明らかにコードを間違えているテイクをOKとした根拠とは・・・。
いやその根拠にスタッフ、プレイヤー、関係者全員が賭けた、と言ったら言い過ぎだろうか?。
90年代のインターフェイス&アプリ、オーディオ・メディア2、サウンドデザイナー2以降、プロツールスHDまでほぼ10年。
Macはそのような制作秘話?の発露の機会を奪ってしまった。
(つづく)
何を思ったかって、30年前のLP「道の華 ー 風景の崩壊から・・・風景の回復へ」制作秘話(?)の一部を思いだした。
30年という時間は一個人にとっては長い、それが二十歳からの30年なら、30年前の事柄を根拠に今を語る事が「おもひで話」の域を出る事はまれだ。
松岡氏と私の文章を比較する気など毛頭ない、しかし「・・・えらそうな話はしなさんな・・・」をどうとるか?にちょっと引っ掛かってしまった。
かい摘めばプロデュース、サウンド・ディレクション、アート・ディレクション、エンジニアリングという、アルバム制作上の役割がプレイヤーとは別にある事を、その時初めて解ったという事だろう。
それぞれの立場を、初レコーディングの二十歳前後の人間が正確に把握する事など不可能だった(今の若者ならまだしも・・・)。
でもセルフプロデュースではないという事を、私がもっと理解していてもよかったのではないか?と個人的に思っている。
制作上のそのような役割分担はメジャーシーンで分化しそれぞれ深化してきた。80年代のヒュー・パジャム、ボブ・クリアマウンテン・・・などエンジニアからプロデューサーも兼ねるようになっていった歴史。
日本でもつんく♂、小室哲哉、などがプロデュースという仕事を一般に認知させた。
そのようなメジャーの方法論を、インディーズに代表される非メジャーがどう生かすか?
その分業化は「作品性と商品性を同時に内包した音楽」という意味においても、制作時の発想、アイデア、勢い、心意気?・・・と同じ重さを持っていくようになった。
違うのは、非メジャーはその分業化を作品性の深化に作用させる事を主な目的とする、という事ぐらいではないのだろうか?。
70年代という時代と私の若さが、意識せずにその構造をなぞっていたが、その(あえて言わしてもらえば)「素直さ」があだとなったとも言える。
明らかにコードを間違えているテイクをOKとした根拠とは・・・。
いやその根拠にスタッフ、プレイヤー、関係者全員が賭けた、と言ったら言い過ぎだろうか?。
90年代のインターフェイス&アプリ、オーディオ・メディア2、サウンドデザイナー2以降、プロツールスHDまでほぼ10年。
Macはそのような制作秘話?の発露の機会を奪ってしまった。
(つづく)
by interloid
| 2008-09-17 15:35
| 音楽